Sunday, January 31, 2010

就職活動に関しての疑問

なぜに多くの人が,大学受験や就職活動には躍起になっているのに,研究や授業に対しては努力しないのか理解できない.
これは,就職氷河期が再来という類のネットニュースを目にしたときに出た疑問なのだが,何日たっても,自分の未解決ボックスから出ることはなさそう.

確かに最近は新卒でも就職するのが難しいらしい.でも,就職口がなくなるわけではない.上から企業に雇われると仮定すると,上のほうにいれば就職できると言える.わざわざ下の人間を雇うという企業はないはずなので,この仮定は正しいように思える.
では,上とはなにか.それはきっと,学内の成績や学術的な実績,コミュニケーション力,モラル等々を見て,総合的に優秀な人が上なのだと思う.高学歴でも就職できないという現実を見た以上,大学名ではなくひとりの人間として,評価していると認識して間違いなさそう(学歴云々という世間にはなっていないらしい).ならば,これらの評価を向上させる努力をするほうがいくらか就職しやすくなるはずである.

この理屈が真ならば,学内の成績や学術的な実績,コミュニケーション力,モラルの向上に努力をするべきだと言える.学内の成績やコミュニケーション力は,時間的に取り戻すことができないにしても,学術的な実績は比較的短期間で取り返せる.就職したいなら,これを泣きながらでも努力するべきではないだろうか.
そして,この理屈が通るなら,学生はいくつも企業を受ける努力をしても無駄ということが言える.無駄な努力をする人ほど余裕があるなら,研究したほうがよいはずだ.

しかし,社会では,この理屈に沿わない動きが多く,何社も受けて,とりあえず内定を取りたいという人が多いらしい.どうも私には理解できない事象である.企業が技術者不足を嘆いているのも,学生時代の努力しないで,ただ就職したいという人が多いからかもしれない.このような人に技術がないのは,説明するまでもない事実.どこかおかしな社会になっているような気がする.

2 comments:

masafumi said...

あと、教育界はそろそろ日本に仕事が無いから学生に海外で働くことも視野に入れた教育やらないといけないんじゃないかな?

kaisei said...

masafumiさん,なかなか高いレイヤーのコメントですね.海外に行ってやってやるというくらいのバイタリティを持った人材育成したいですよね.
やりたい仕事が国内にないなら海外にって考え方はありだと思います.むしろそういう人がいたら応援したくなります.