Sunday, March 11, 2012

決心

今日は休日らしく過ごしました.
コーヒー飲みながら本を読む.ただそれだけのことだけれど,普段と違うので新鮮です.
でも今後は,ダラダラ過ごさずに体を鍛えようかと思っています.

「昨日は少し奇妙な体験をしました.
昨日,ちょっと体を動かしたくなって,ボクシングジムに出かけました.
普段ならジムなんか入りにくいですが,前に声をかけてくれた人がいたので,行ってみるだけ行ってみようと気になっていました.
別にボクシングしたいわけでも人を殴りたいわけでもなく,少し体を動かしたかっただけですが.

初めてなので縄跳び1分くらいしたら見学してますって言うつもりでした.
でもあれよあれよと,1時間くらいのメニューに付き合ってしまいました.
休憩もあったので,そこまで辛くはありませんでしたし,なかなか面白いものでした.
でも,その練習中に,気味悪いと思ったことがありました.

後ろから視線を感じて,視線の方向を確認すると,丸いレンズのサングラスをかけた拳法家のような雰囲気の老人がこちらを見てました.
一瞬ニヤリとしたかと思うと,帽子をかぶってジムから出て行きました.

その後は何もなく練習が終わり,シャワーを浴びて,お世話になった人と少しおしゃべりしました.
その中で,老人のことを周りに聞いても知らないと言っていました.
 ジムから家に帰る近道,4つ目の交差点で信号待ちしているときに後ろから声をかけられました.
振り返ると例の老人でした.
唐突に老人は言いました.
『君,センスよさそうだからAVに出てみないか』
と.
すごく迷いました.
なんせ昔からのあこがれの仕事です.
うーん,とうなった後,ぼくはこう言いました.
『はい.よろこんで』

撮影はすぐにはじまりました.
スタジオはジムからそう遠くない某ホテルの一室.
相手は34歳主婦の設定です.
あの老人は監督でした.
監督の合図で絡む前の撮影が始まります.
ぼくにもセリフがあったのですが,ネタっぽくしないと恥ずかしくて言えませんでした.

『おくさーん.どうなのよ,おくさーん,え,おくさーん.』
ぷぷぷ,と奥さん設定が笑います.

『ハイ,カット―.だーめだよ,きみー.そんなえぐえぐ奥さん奥さん言っちゃ.もっとさわやかに言ってよね,もうほんと.』

こんなことを何回か繰り返してる間に,和やかな空気になり,まぁこれもこれでありか,という感じになりまして,なぁなぁなノリでいろいろやって終わりました.
お礼として,業務用コンドーム1箱をもらいました.
確かに契約書なんか書いてないし,お金もらうなんか言ってないので,文句も言えません.
とりあえず,面白かったから,友達紹介してくれと言われました.
本当は警戒するはずなんでしょうが,迷わず先輩のぐっさんを教えました.
するとすぐさま,ひとりのスタッフが,ぐっさんに電話をしました.
数分面白いやりとりがあったあと,求職中の先輩がいるから,そいつに仕事をやってくれとの話で決着がついたらしいです.さすがぐっさん,機転がききますね.

するとスタッフはこう言いました.
『君はもういいから 』
世の中は無情なもので,組織は,まともな人が入ると,アホは捨てられるという仕組みです.
私は, アホなので,さくっと捨てられました.
来週からはDUXさんが奥さんの担当らしいです.」と,後輩が話していました.
私はそれを聞いてイケメンはスカウトされるんだなと感心しました.
私もイケメンになるようにトレーニングに励もうと決心しました.
そして,きれいなお嫁さんを貰って,世界中旅をしようと思います.

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