今も少年たちの心をつかんで離さないおとぎ話,浦島太郎.
面白いと感じる理由は,謎だらけで,最終的に誰も得していないストーリーにあると思う.
その魅力ある浦島太郎は,今もいろんなサイトで,多くの人が謎の答えを探すための議論がされている.
ここでは,ボクなりの浦島さんへの意見を書きたいと思う.
ボクが知っている浦島太郎の話のあらすじは,海に行ったら,いじめられている亀がいて,助けたら,竜宮城に連れていかれて,そこで会った美女とセックスしまくっていたら,3年くらい経ってしまったので,「飽きた.帰る」と伝えると,美女から玉手箱を渡されて「帰ってから,この玉手箱は開けてはいけません」と言われて帰してもらい,帰った地で人の話を聞くと実は700年くらい経っていて,かなりへこんで,へこんだついでに,禁を破って玉手箱を開けたら爺さんになった,という話.
謎がたっぷりありますが,ボクが一番気になるのが,なぜに,開けてはいけないと言われた箱をちゃんと持って帰ったのか,ということ.
普通,開けてはいけない箱はいらない.いらないものは,貰わない.
亀が竜宮城にいけることも,3年だと思っていたのが700年でも,特殊な力で爺さんになっても,世の中には不思議なことなんていっぱいあるから,その一例だと思えば納得できる.でも人の考えには,ある程度の理由があると思う.
美女見てやりたくなったり,やるのが面倒になって帰ったり,開けるなと言われた箱を開けたり,これらはわかる.でも,なぜにいらんものを貰ったのか.持ってても使わなそうなものは,くれるって言っても貰わない.なのになぜなのか.
この疑問が解決すれば,ただのお兄さんの不思議なお話として納得できるのだが,この疑問の所為で,浦島太郎の話は,とても人を描いているとは思えなくなっている.
極端なことを言えば,ホウ酸団子を持ち帰るゴキブリのようにも思える.俺を食えば,死ぬから食ってけ,とホウ酸団子はいっている.人なら食わない.でもゴキブリは食べる.
そう.
こんな風に,何か生物だったのかもしれない.
西暦30XX年世紀末,生物の研究を行っている某研究所で,何か生物を捕まえてきて,その生物が理想とするような環境の箱にいれて,多少楽しませたあと,その生物の体の数か所に,混ざり合ったら毒物になるような数種類の薬品を塗布して,もといた環境とは違う環境に放ったら,どうなるかという実験をしていた.
放ったあとの生物の様子を観察していたら,薬品を意図的にはないが,合成してしまい,その生物は動かなくなったという.
この実験を行っていた主席研究員の浦島氏は,所内の報告書で,生物に太郎という名前を付けて,この結果を報告.この太郎の話が研究所内ではなかなか受けがよく,浦島さんの太郎の話は・・・といわれるようになった.研究所内で,人と見立てて,話を組みなおして,話をしているうちに一般の人にも,知られるようになった.
その後,その話を知った一般人が,時間旅行で,西暦1700年ほどの日本に行った時に,現地の人に,この浦島太郎の話をして,それが,今もなお,さまざまな変化をして語り継がれている.
とも考えられる.
このように無理やり説明しようとすればするほど,面倒な話になる浦島太郎は魅力的だ.
俺はいったい何を書いているんだ.
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