ちょっと出かけていましたので,更新が滞っていました.
最近は,仕事の量が多いので会社では忙しそうに振舞っていますが,中身はただの開発なので,精神的には余裕たっぷりでして,この余裕を使って技術文書の書き方を学ぶ高等な研修に参加しました.
研修の先生は,篠田という某大学の先生です.話を聞いていて,ずいぶん勉強された方だとすぐにわかります.
研修では,自分がした勉強の一部を紹介する,といった様子です.研修は,英語での技術文書の書き方について,単語の選び方や記述の順序など,論文や提案書を書くことを目的とした内容になっています.
受講生が比較的少数だったので,先生と受講生の距離が狭く,無駄のようで無駄ではない会話が多いです.
この意外とためになる会話の中で,コロケーションという言葉が何度か出てきて,これが重要だとしきりに言っていた記憶があります.コロケーションとは,単語と単語の組み合わせのことで,たとえば,将棋は指す,囲碁は打つなどです.特定の単語の配列が言語によってパターン化されています.これを覚えておけば,英語の表現力もあがるだろうし,コミュニケーションもスムーズになるのかなぁと思いました.
この言葉が心に引っ掛かっていたので,なんとか勉強しようと,めずらしく本屋に出向きました.目的は英英辞典を買うためです.英英辞典の中に,例文が多いものがあるので,その例文でコロケーションを勉強しようと思いました.しかし,実際は,所望の英英辞典がなかったので,どうしようかなぁと周りの本棚を見ていたら,コロケーション英英辞典という名前の薄い本を発見しました.辞典と言う割にはずいぶんと薄い.これが最初の感想です.中身を読んでみると,イントロダクションからすべて英語で記述されていて,一単語についてのコロケーションの例が名詞,動詞,形容詞,副詞がそれぞれ挙げられています.例文はないです.例文がないので少し迷いましたが,使う機会が多いと思うので購入しました.カバーは日本語だったので,日本の会社が出版しているのかと思っていましたが,実は洋書でしてカバーを取ると見慣れた英英辞典の雰囲気が漂っていました.
ためしに,今書いているかなり短い論文の一部の動詞について調べてみると,自分が使っている単語はなく,別の適切な単語を見つけることができました.普段使っていない人は適当な単語を当てて,普段使っている人に不快感を与えるかもしれないなぁ,と思いました.
ということで,英語の文書に対する意識が変わった研修でした.勉強は仕事をさぼってでも行かなきゃならないね.じゃないと戦えないですね.
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