Sunday, August 2, 2009

江戸川区花火大会

弁慶がセックスしたとき,その気持ちよさに,こんなに気持ちいことをしていたら人間がだめになる,と言ってその後,二度とセックスしなかったという逸話から,こんなに○○○なことをしていたら人間がだめになる,という言葉が人が感動したときに使う最大級の表現であることは有名な話だ.

昨日,某笠原氏と某サバ氏とともに,寮の先輩とその仲間たちが集い江戸川区花火大会を見る会に参加した.
多少の荷物があったので,それを運びながら河川敷に向かって歩いているときに,最初の花火が打ちあがり始めた.
河川敷に敷き詰めた人々を花火の光が照らすほどに明るい花火が打ちあがった.
夜の空があんなに明るくなったのは,見たことがない.
花火が,私のかけているメガネのフレームに入らないくらい多く,そして大きい.
バコーーンと広がり,しだれる花火や一発がはじけて,はじけたそれぞれがまたはじける花火,白赤緑青桃色さまざまな色が一発で出る花火,卑猥なマークを連想させる花火,いろんな花火が連続で打ちあがり,河川敷に集まった人々を魅了していた.

私は花火にはあまり興味無く,別に見ないなら見ないでもいいやと思っていたが,それが改まるくらいにきれいだった.
「わぁ,きれい.ねぇタクロウも見てる?」「いや,みれない.花火より君の方がきれいだから.」とか調子に乗れるタクロウがいないくらいに,花火がきれいだった.
歩いていると花火ばっかり見ていたせいで,仲間たちとはぐれてしまうくらいきれいだった.

花火が上がるたびに河川敷に集まった人の歓声をあげる.
はじめて東京武道館に矢沢のライブを見に行った時,一人の男が,大勢の人の歓声をあげさせていることに感動し,世の中にそうそうそんな人はいないと思い,そいつ尊敬している.
今回,花火に集まった人は矢沢のライブより確実の多い.
そんな人数の人々が歓声をあげている.
矢沢のライブの時と同じような気持ちになった.
こんなに感動的なことはここ最近なかった.

座って花火を見ていると,隣のシートの男が浴衣の女を抱きかかえて座っていることに気付いた.
浴衣の女をどうにかする術を知っているのだろうが,今はそんなときじゃない.
おい,おまえ,そういうのはやめろ.
今は花火に集中させてくれ.
隣でそういうことをされると気になってしまうじゃねーか.
と,笠原氏は思っていたに違いない.
私は花火に集中していたので微塵も気にならなかったがな.
なんせ本当に花火に感動したから.

目に映る光がすべて花火だった.
上も下も左も右も,すべて花火だった.
こんなに美しい夜空を毎年見ていたら人間がだめになる.
本当にそう思うくらい,良い夜の空だった.

No comments: