アガサ・クリスティー作 山本やよい訳のオリエント急行の殺人を読みました.
ざっくり内容を書くと,ポアロが乗っていたオリエント急行で起こった殺人事件を自身で解いたという話です.
読者を最後になって裏切る構成です.
ポアロが椅子に座って考えたときが,話が転がる準備だと知っていればニヤニヤするし,知らなければびっくりするのだと思います.
訳本にも関わらずフランス語と英語の区別をしているところが面白く,それに加えて,実は事件解決につながる伏線になっていることがさらなる面白みになっているのだと思います.
時代が変わり,この作品の旅は道連れの世界は薄くなってきていますが,それでも想像に足るだけの情報が組まれており,情景の想像が容易くなっています.
時代を超えて愛される作品というのはこうでなくっちゃという感が理解できました.
No comments:
Post a Comment