他人の論文を読んでいると,何を考えてその思想に行き着いたのか気になることが多い.
その知りたい欲を満たすために,最近実践しているのが,「書いてある言葉を極端にとらえる」ということ.
極端に考えると,著者らが絶対に避けたいことが見えてくる.
なんでも極端に考えると,その極端さに嫌気がさすのだけれど,著者の哲学を見れて面白い.
今日ネット上をうろうろしていたら,思想実験という言葉が目に入った.
・臓器くじ
・トロッコ問題
などなど.
wikipediaによると,臓器くじは,ランダムに人を殺し,その殺した人から臓器を出して,臓器を必要としている人に提供し,命を助けるという社会制度.
これの問いは,ひとりを殺して多くを救うことは,良いか.それとも悪いか.ということ.
まぁ難しいわな.
また,wikipediaによると,トロッコ問題は制御不能なトロッコに乗っちゃったけど,このままいけば,線路上の5人が死ぬ.けど,分岐点で線路を変更することができる.と思ったら,そっちには1人立っていた.どっちも誰か死ぬけど,5人を助けるために,線路を変更することは,許されるか.
というこれもまた,難しい.
というか,極端.
もうちょっと穏やかな選択肢はないのか.と質問に質問で答えたいくらい,極端.
このように極端に考えると,自分が何に対して重視しているのかよくわかってくる.
同様に,論文に書いてある言葉を極端にとらえると,何ができて,何ができないのか,何を考えているのかがなんとなく見えてくる.この著者は何を重視したのか.と.
とらえ間違いを避けるように書いてある論文なら,特にその色を感じることができる.
ような気がする.
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