恩田陸作 ユージニアを読みました.
金沢が舞台で,医者のお偉いさんの家族が毒殺されるという事件を中心に真相を探していくミステリーです.
話の内容も流れも面白いですし,話にのめり込んでしまいます.さすがなんかの章を取っているだけのことはあります.敵いません.
読み終わって本を閉じると,結局,これは何だったんだろう,という不完全燃焼感が残ります.この不完全燃焼感は論文などの文書を読んでいたら,筆者を呼び出して内容を問いただしたくなるのですが,小説になると,後に引く面白み,思考の深さを感じることができ,良い作品だったと思わされます.
まぁ犯人は神なんですが.
小説はすべてを言わないことの面白みがあるということで,ひとつ勉強になりました.
No comments:
Post a Comment