Saturday, March 13, 2010

CGALインストールメモ

SIGGRAPH ASIA 2009のコースで初めてCGALの存在を知り,使ってみたいと思いつつも,使わないままこの時期になってしまいました.
遅くなったが,とにかく始めてみよう.
CGAL
http://www.cgal.org/

まずはインストールしなければなりません.
しかし,インストールするだけが,結構大変です.

いろいろとハマったので,次からはハマらないようにメモしておきます.


今回の最新バージョンは3.5.1なので,これをダウンロードしました.環境はwindows + VCなので,インストーラーがあります.
ダウンロードしたインストーラーを実行して,Userフォルダに展開します.
私の環境はWindows Vistaですので,Program Fileフォルダ内では,勝手な書き換えは許していません.ですので,のちのcmake時にアクセスの問題がでます.それを避けるためにUserフォルダ内に展開しました.

展開すると,インストールマニュアルがあるので,順に進めていくことにします.

CGALを使うために,必要なライブラリがあったので,以下にメモ.

・cmakeとboostが必要
cmakeは以下のサイトからダウンロード
http://www.cmake.org/

boostはBoostProでwindowsのインストーラーが手に入る(登録制)
http://www.boostpro.com/download
boostは,boost_threadを含めてインストールする.含めないと,cmake時に問題になる.

また,バージョン1.42以上だと定義エラーが出るので,1.41をインストールする.
http://n4.nabble.com/compiling-CGAL-with-cmake-and-Visual-Studio-td1559113.html

・計算精度のためにGMPとMPFR,LEDAを使用
GMPとMPFRはVCだと適切でないことがあるから,CGALチームがプリコンパイルしたのを使う.
LEDAは下記のサイトで見つかる(ダウンロードは登録制)
http://www.algorithmic-solutions.com/leda/index.htm

・デモの多くを実行するにはその他もろもろのライブラリが必要

以上で必要なものはそろいます.


次に,cmakeでCGALを構築します.
CGALのルートフォルダで,cmake-gui .を打ち込んでConfigureを押して,1回目の処理が終わったらもう一回押してやります.
アクセス拒否やboostの問題を避けていれば,問題なく構築できるはずです.
構築できたら,今まで消えていたGenerateのボタンが押せるようになります.押しましょう.

生成されたslnファイルでソリューションを開きます.
開いたソリューションでDebugやReleaseでビルドするとlibファイルが作られます.
バージョン違いがなければ,エラーなくビルドできます.

これで,CGALのインストールは完了です.


プロジェクトを作って,インクルードファイルとリンクファイルを設定すれば,関数を使えるようになります.
インクルードファイルの設定で,CGAL直下のincludeフォルダとCGAL下のauxiliary\include,boost_1_41直下のincludeフォルダを追加すればコンパイルは通ります.
リンカの設定で,CGAL直下のlibフォルダとCGAL下のauxiliary\lib,boost_1_41直下のlibフォルダを追加すればリンカは通ります.
インストールは以上です.

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