Thursday, February 23, 2012

きれぎれ読んだ

2作,町田康 作 「きれぎれ」と「人生の聖」 を読みました.
きれぎれも人生の聖も定評通り,意味不明を通した小説でした.

ざっくり内容を言うと,いずれもクズな男が何かするという話です.
ただ,頭に浮かんだことをツラツラ記しているのでしょうか,意味不明です.
 ただ,文のリズムが良く,局所的には意味が通る文章であるから,なにか不思議と読んでも苦にはなりませんでした.
意味なんてもともと考えて読むのが馬鹿らしくなりますが,魅力はあります.
文章だけなのに,声を聴いているような文体でした.

私は人生の聖のほうに特に面白みを感じました.
これは完全なるクズ野郎の話なのですが,何かシンパシーでしょうか,誰もが妄想してみる馬鹿なことばっかり書かれています.
ゾクゾク感は皆無ですが,知っておいても悪くないかも,です.

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