Friday, November 27, 2020

今やるべきこと判定

今日もオチは酒の話になる。

縁があり、複数の学生のグループを観察している。
どのグループでの一定数で「ちゃんとやってるな」と思える人がいるが、一方で「こいつ、やるべきことやってないな」とか、「やんなくていいことになぜで必死になってるんだ」と思う人もいる。

きっとそれぞれで「やるべきこと」の基準が違うからだろう。やるべきことをしっかりやっていない人は、やるべきことの基準を明確に説明できないだろうし、どの価値観に従って生きていて、誰の価値観と合わせてるのか考えたことすらないだろう。なので、一度は考えたほうが良い、と誰かがアドバイスしたほうが良い。ちなみに、私は進んで本人たちにはしない。パワハラとか言われたくないし。

私の基準は、急ぎか否かと、妥当か否かもしくは有益かどうかの線で決められている。

まず急ぎか否かで考える。
経験上、急ぎのことはろくなことがない。
というか、急ぎのことは、かなり能力に依存する。そのため、実力がないうちに、何かやろうというのは、そもそも計画不足である。実力が十分にあっても、クオリティはフルパワー時より落ちる。スピード命のこの世界であっても、クオリティが一定を越えなければならない。ただスピードだけ言ってるやつはだいたい落ち目というかバカ。

もし、実力がないうちで、急ぎの状況になったなら、それはそいつが甘いだけである。ゼミの発表で1日しか準備に時間をかけないで参加するなど、その極みである。甘すぎる。そしてだいたい甘い奴に限って、自分が優秀だと勘違いしている。頭が悪いとはこのことである。脱線したが、急ぎのことは、やらなきゃいけないことだが、進んでやるべきことではない。

妥当もしくは有益か否かで、妥当なこともしくは有益なことは、利が多い。つまりやるべきことである。自分の判断で、これ面白いからやりたい、とか、いくら儲かるから幸せ!とかわかるなら、やったら良い。

つまり、急ではないが、妥当なこと有益なことが、やるべきことと判定できる。そしてその基準に従っているとだいたいうまくいく。具体的にこの基準のやることは、哲学や数学、文学など基本的な学問であったり、外国語や文化交流、さまざま宗教の知識を知ることであったり、今しなくてもいいけど、いつか役に立ちそうなことである。ほかにも健康や武道、飲酒などなど、多々ある。このようなことが実力につながる。

とはいう一方で、私は、部分的に急ぎのことを優先しがちでもある。会社員とは、実力を伸ばすところではなく、出力するところのため、これは避けようがない。

少なくとも自分の行動は自分で決められる人、特に学生には、長期で得られる知識や経験を優先して、実力をつけるのが良いだろう、と思う。実力がつけば、やったことのクオリティが高まるし、結果的に、時間がない中でも良い研究結果につながる。

どの時代でも基礎力が重要であるとわかる。そして、いつの時代も、その中心には飲酒文化がある。基礎の基礎は飲酒である。飲酒により、人脈が広がるし、深い話ができたりして、頼れる人が現れたりもする。飲み会で飲まない人は男女問わず、ネットワークを形成する気がない。そういや、飲まないのに、飲み会大好きなえらい先生がいるが、我々の学術分野の認知度をぶち上げられなかった理由は、彼がアルコールを避けていたからではないだろうか。やっぱり飲まなきゃいかんでしょ。だいたい偉い(と自分で信じている)人たちは、酒の自慢するのに、その場に行けない時点で、高いレイヤーでのコミュニティ形成や認知度向上につながるわけがない。そういや、私の分野にいる最近の研究者は男女問わず、アルコール依存系にみえるのだけど、どの分野でもそういう傾向なのだろうか。興味がある。

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