Saturday, December 22, 2018

群馬の味

日本には季節がある。
それぞれの季節には、その季節になると聞きたくなる音楽、口にしたくなる食べ物がある。
今は冬で、音楽は坂本龍一の戦場のメリークリスマスに久石譲のsummer、食べ物で言うとネギ塩牛タンにハーゲンダッツである。

それぞれ素晴らしいのだけれど、ハーゲンダッツはステータスから特に響く。
語感からヨーロッパが始まりっぽいけれど、アメリカの会社であること、日本に流通しているハーゲンダッツの多くは群馬の工場で作られていることがぐっとくる。
製造場所を確認し続けていると、カップでなくバーのアイスクリームの一部が、愛媛の工場で作っていることがわかるのだけど、それの味が、群馬の味かなりの種類が違うことも面白い。
口に入れた瞬間の下先から口の上までトトトトと駆け抜けていく感じのクリーム感と甘みに、そのあとに追いかけていく本当にほんの少しの苦みがあるのが、群馬のハーゲンダッツである。愛媛のはそれがない。かわりにさわやかな感じである。
前者をハーゲンダッツ感だと思っていたのだけど、あれは群馬のハーゲンダッツ感であって、ハーゲンダッツ感ではないことをちょっと前に知った。
そんなわけで、事実と認識がちょっとずれがあるので、ハーゲンダッツは、特に面白い。

今日、ハーゲンダッツのカスタードプディングを口にしてみた。群馬感はもちろん主張してくるが、同時にカラメルの香ばしい苦みも鼻を抜ける。素晴らしい。だけど、後半、味が濃すぎに感じる。年だな。
ネギ塩牛タンぶっかけ蕎麦だけでやめておけばよかった。

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